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表参道・明治神宮前のサロン|Ab unoの【メイク用品って値段で違うの?】

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【メイク用品って値段で違うの?】

■2020/03/10 【メイク用品って値段で違うの?】
兼ねてより多くのお客様からの疑問の中に
『メイク用品って高いと良いの?』
『市販でも良い商品ってあるの?』
このような質問を度々うけます。


美容師なら
『無いです』と言いたいところではあるでしょう(笑)
しかし
正直にこの質問に対しては一言で解答する事は難しいです。

しかも事『メイク用品』となると話は別です。
以前にも書きましたが
『基礎化粧品』と『メイク用品』は全くの別物とお考えください。
基礎化粧品の良し悪しの判断基準は結構簡単です…がブログでは書きません。。怖いので。

今回は『メイク用品』のみをフォーカスし判断基準を例に話を進めます。







市販で『良い商品』となると目的によって大きく異なります。
何に対して『良い』『悪い』を判断するかにもよりますし、何を求めているかでも変わります。
肌に対して? 仕上がりに対して? またはコスパ?
それぞれ個人でお求めになられる場合はしっかり『何を?』『どうしたいか?』 求めると答えを明確にする必要があります。
この辺りをしっかりと把握してご質問するなり、選択される事が大切なんです。

一概に
『安い物はダメ』 
『高い物は良い』

なんて考えも危険だと言えます。

この思考をお見通しのメーカーもありますので…『高い商品を作れば売れる』『こうすれば売れる』『これを書いていれば売れる』なんて心理をうまくついた商品も数多く見かけられます。

この辺りも結局『情報』が命だと思います。
何を信じるか、何を受け取るか?による気がしますね。


今回はそんな『高い』商品と『安い』商品は何がどう違うのかを検証しながら少し理解していただければと思い実験してみました。


今回は人気のある3種類のアイシャドーでそれぞれ検証させて頂きました。


①LUNASUL(ルナソル)





②KATE(ケイト)






③マジョリカマジョルカ




全体的な説明をしていくと

まずは①ルナソルから見てください





①のLUNASULはやはりとても肌への馴染みが良く、パウダーのノリも思った通りにノッてくれるので発色が良いんですよね。しかもあまりテクニックもっと使わずにグラデーションが作りやすいんです。
なにより『光沢感』においては非なる物です。
この商品の最大の特徴とも言える所ですね。
その特徴から沢山のプロのメイクさんがこの商品を愛用している事が理解できますね。

しかし後の②や③の商品が劣っているのかと言えばそれも違います。
例えば②のKATEの使用感は一見ルナソルと変わらないようですがパウダーのノリが少し難しく感じました。これは発色に繋がります。
③のダークブラウンは想像よりも載りやすく注意が必要です。

なので全体的に少し工夫が必要になります。

次に②を解説します。





まずは
①を全体に広げます。

次に
②をアイホール全体に薄く広げてます。

③をダブルラインへ載せます。

最後にもう一度
②をその中間から縦のアーモンド型に載せる。

こうしていくつかの工程を重ねる事でその弱さをカバーするんです。
但し注意点としては厚塗りに気をつけなければいけません。





他の製品に比べてダブルホールに入る③の色味の発色が思ってるより”濃い”と感じたので注意してメイクしました。





そして1番苦戦したのが
③マジョリカマジョルカですね。



何故かと言うと上の段の①のパレット…これは少し粘性のあるクリームなんです。
※ここで憶えておいて頂きたいのがメイクにおいてクリームは『発色を上げるため』『パウダーのノリを上げる』効果があります。
なのでメーカー推奨の使い方は抜きで説明します。

まずは①を全体に広げます。

次に②をアイホールへ広げます。

④をダブルラインへ広げます。

最後に
②と④の境目に③をアーモンド状に広げます。






特徴はやはりクリームシャドウが入ってることでしょう。しっかりと使いこなせば有難いパレットとなります。



3つを並べて比べてみていかがでしょうか?
写真で見る限りは遜色なく仕上がって見えませんか?




実は3種類とも"仕上がり"には大差無いんですよ。正確にいえば大差なく仕上げられるんです。
その商品の"特徴"や"癖"があるだけなんです。 お値段がお手頃になればなるほどプロからしたらその特性や癖は特に解り易くなります。



それぞれ少しだけ製品の特徴を理解してやりたい方向に必要な技術があれば遜色なく仕上がると言うことがわかりますよね。


製品は値段によってその仕上がりは決まるのでは無い。
その製品で何がしたいのか?を見極める事が大切なんだと思います。

たしかに今回だとルナソルなどを使えばパウダーのノリも良いし、発色もいい。
これは楽なんです。   

ただ安いからと言って『悪い』商品ではない。


この世の中には物が沢山溢れています。
勿論メイク用品なんて星の数ほどありそうですよね。
その中で自分に合ったものを探すのは一苦労です。
なのでまずは
・やりたい事(色味など)
・無理しない範囲の価格設定のもの

などを見極めてメイク用品を選ぶと楽しい時間になりませんか?

メイクなら答えなんてないし、もっと気楽に好きなメーカー、無理のないお値段の物で沢山遊んでみるのもいいですよね。
 
最後は結局自身でしっかりと確認して、『試す』ことも大切なんです。
なんでもすぐに『答え』を求めると『応え』が返ってくる時代だからこそ難しい作業でもありますね。


ただ、誤解のないようにしておきたいのは
『基礎化粧品』についてはまた別次元のお話です。
今回は『メイク用品』のお話という事は念頭に置いて頂きたいです。




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