■2021/05/25 『ヘアドネーションとアブウーノ』

ヘアドネーションという活動をご存知ですか？
現在ではは多くの方に認知されている事でしょう。





ヘアドネーションの歴史
アメリカで1997年に設立された団体「Locks of Love」などがおこなっていたボランティア活動で、現在ではアメリカ全土に広がっています。
英語で書くと
「Hair Donation」
Hair（髪の毛）＋ Donation（寄付）という２つの単語で、髪の毛の寄付という意味を持つそうです。


日本での活動
2009年にはNPO法人「Japan Hair Donation & Charity」が日本で立ち上がりました。

2015年以降タレントや女優といった有名人も活動を発信するなどドネーションに参加する事でその認知度は上がりました。

今思えば僕自身10数年くらい前にこの『ドネーション』に参加されたお客様と出会いその存在を知りました。
初めてのこの活動のカットをする時は…？どうやって纏めるの？　何センチ必要なの？せっかく伸ばした髪をバラバラにしないようにとか、輪ゴム止めるところはどのあたりから？などなど…今はスマホもあるし、調べればすぐ出てきますからね、当時は情報もあまりないし、なにより噂以外で初めて担当したもんだから… 結構緊張してカットしたのを憶えてますね…（笑）

それ以降数名の方がドネーションされており、しっかりと担当させて頂く事ができてます。

なによりこの活動は本当に良いなと思います。
美容師をやっているとカツラの質の重要性や必要性はハッキリとわかります。

昔は完全人毛のウィッグなんて結構ありました。
いつしか美容がブームになりエクステなど流行している頃から＂人毛が足りない＂などよく耳にしていました。
これが直接医療方面のカツラ不足と関係があるのかはわかりませんが世間では流行の影で＂人毛不足＂という事が起こっておりました。
その後（耐熱ファイバー）など人工毛と言われる物も開発されました。
けれどやはり質感は人毛とは似てないですね。

必要としている方に十分に巡る事を切に願います。

またドネーションに関わると共にウィッグに必要なのは『カット』です。
ここはハッキリと言って全てを左右します。

以前ウィッグ販売している専門店でカットを施術されたものを見ました。
その時の感想は今でも忘れません。
『ボロボロ』
医療のウィッグは高額です。
そのウィッグのカットがもう悲惨なんでした。
　医療用なんて凄く凄く大切な物ですよね？
その方の生活だけではなく、＂心＂を支える物だと思います。
そのウィッグは絶対に＂安心感＂を得られなければならないはず。　
その時の感情は『怒り』に近いのも憶えてます。
出来ないならやるべきでは無いし、現役の美容室へ来店を促すべきだと思います。

もちろんウィッグカットって通常のカットとは似て非なる物だといっても過言では無いと思います。
通常の理論では切れない部分や素材の難しさがあります。
なのでお願いする方はしっかりと信用のある方にお任せして下さい。
ウィッグが本当に100%人毛ならやりやすいと思います。
ただし表記には十分気をつけて下さい。100%人毛と書いてあっても…？という時あります…。

話しはずれましたがドネーションの話しに戻しますね。


ドネーションは現在では多くの方が参加されている状況ですね。
そんな中でも検索すると

『ドネーションは意味ない』

『団体を信用できない感』


などと言ったネガティブ検索ワードが出てきました。
美容室側が対応していない事も含まれるそうですね。因みにアブウーノは賛同サロンとして登録しているわけではありませんので送付したりする事はしておりませんのでご了承ください。

しかしこれらは勘違いである事は容易にわかりますね。
ただやはり一部は『悪徳団体』があるそうですね。
集めた髪の毛を高額で売ったり、買取業者へ回したり、髪の毛を寄付してくれた善意を無駄にしている団体がいる事も事実です。
しっかりと見分けてちゃんとした団体にその思いは託しましょうね。

送付する共通の規定は
・31cm以上の長さがあること
・カラー、パーマ、ブリーチヘアでもOK
・完全に乾いていること

輪ゴム留めから1cm〜2cm上をカットして送るなど
しっかりと調べて送りましょうね。

今回のお客様も自身でしっかりとお調べになりその思いを託されたそうです。

このような取り組みに今回まで参加できて美容師としてもとても嬉しいです。






◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*
AB UNO
http://ab-uno.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
住所:東京都渋谷区神宮前4-23-6 Perry house2
TEL:03-3478-7010
----------------------------------------
*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

一覧へ

• ■2021/06/15 『ケアの見直しで救えるヘア』
• ■2021/06/08 『炭酸のちから』
• ■2021/05/25 『ヘアドネーションとアブウーノ』
• ■2021/05/18 『アブウーノの樹』
• ■2021/05/11 【5月からの＂あれ＂対策はお済みですか？】